2014年6月21日土曜日

第三のビールがまた増税されるのか

大手ビールメーカー首脳「来年増税は既定路線」とあきらめ顔
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140620-00000013-pseven-bus_all
週刊ポスト 2014年6月27日号
 サッポロビールによるヒット商品『極ZERO(ゼロ)』販売停止は大きな驚きをもって世間に受け止められた。プリン体ゼロ、糖質ゼロなのに「第3のビール」だったため、お買い得な庶民の味方として人気を集めていた商品の突然の販売停止の背景には、財務省・国税庁による「大増税計画」があった。ジャーナリストの永井隆氏がレポートする。
 * * *
 プリン体、糖質ともにゼロの第3のビールとして人気を集めていたサッポロビールの『極ゼロ』販売停止が発表された。税法上、第3のビールに該当しなくなる怖れがあるためと理由が明らかにされた。財務省幹部は6月上旬、記者らを前に『極ゼロ』について聞かれ、こう嘯(うそぶ)いた。
「だから酒税はシンプルにすべきなんだ」
 この一言の意味は大きい。まさに『極ゼロ』が増税の地ならしに利用されつつある発言なのだ。
 ビール系飲料だけでも極めて複雑な税体系がある(ビール系とは別に清酒やウイスキー、ブランデーなどは独自の規定がある)。それを「シンプルにする」――つまりビール系(及び税法上同じ分類の缶チューハイやハイボール)の税制は一本化するということだ。もちろん、彼らが安いほうに合わせるわけがない。一番高い通常のビールの税体系に一本化するのが財務省の長年の悲願なのである。
 布石はいくつもあった。
 2003年5月、当時大ブームになっていた発泡酒が増税され、10円ほど値上げされた。当時の国税庁酒税課長は、国税審議会の場でこう語っている。
「ビールと発泡酒の種類間のいわゆる税率の格差というものをできる限り是正していこうという1つの方向がございまして……」
 格差是正といってもビールの税金を下げるのではなく発泡酒を増税したわけだ。
 さらに2006年改正では、ビールが1缶あたり0.7円だけ減税された一方で、シェアを増していた第3のビールが同3.8円増税された。やはり庶民の味方が狙い撃ちされた。それで終わりではない。2012年の税制改正大綱ではこんな巧妙な言い回しで大増税の方針が記された。
〈酒税については、酒類の致酔性や課税の公平性等の観点を踏まえ、類似の酒類についてアルコール度数に着目した税制とする方向で引き続き検討〉
 同じくらい酔っ払う同じ度数の酒なら、税も同額にすべきということだ。するとどうなるか。店頭価格140円前後で販売されている第3のビールは、単純計算で50円ほど高くなり、ほとんど通常のビールとの価格差はなくなる。1日1缶飲めば、年間2万円近くの増税だ。
 日本の酒税の総額は1兆4000億円程度で、その7割がビール系飲料で占められている。仮に発泡酒と第3のビールが通常のビールと同じ税額になれば、トータルでざっと4000億円の負担増になる。ただし過去の例から見て、増税すれば消費量は減る可能性が高い。消費者は安い酒が飲めず税収は増えない、誰も得しない改悪だ。
 昨年末には、軽自動車税の増税が決まった。2015年4月から、現在の1.5倍の年間1万800円となる。スズキの鈴木修・会長兼社長は軽自動車税増税を「弱いモノいじめ」だと語ったが、第3のビール増税はまさに庶民いじめに他ならない。
 大手ビールメーカー首脳は諦め顔で語る。
「軽自動車税は地方税だから所管は総務省だった。それだけに財務省は負けじとビール増税を本気で進めようとしている。来年の増税は既定路線と捉えている」
※週刊ポスト2014年6月27日号


 日本の歪んだビールの税制の為に、誕生してきた、発泡酒や第三のビール(ビールと付けたのはマスコミ)。
 過去の経緯を調べてみますと。

 1994年、最初の本格的な発泡酒が発売されました。
 350ml缶でのビールとの酒税差は24円。
 高いビールを飲まされてきた消費者に支持され、アッという間にお酒売り場の主役の座を奪いました。
 発泡酒の登場で税収激減となり 国税庁は対応を・・・
 そう、酒税としての国の税収が激減→国は発泡酒の酒税を上げをしました。

 1996年10月、当時の発泡酒の主流だった「麦芽使用比率50%以上67%未満の区分」の酒税をビールと同じに。

 これでは、発泡酒開発して売った意味が無いので、ビールメーカーが反撃出ます。

 今度は、酒税が最も安い「麦芽使用比率25%未満の区分」の発泡酒を開発し、発売。
 この区分の発泡酒の当時の酒税は350ml缶で37円、ビールとの酒税差は41円とさらに大きくなりました。

 ここで、またまた発泡酒増税・・・
 2003年4月の税制改正で再び発泡酒が増税。

 ビールメーカーはここで発泡酒に見切りをつけ、「発泡酒に区分されないビール風酒類」を開発。

 「第3のビール」と言われていますが、「第三のビール」という用語自体はビール、発泡酒に続くことから、マスメディア・広告代理店によって作られた用語です。
 「第3のビール」は、使用する原料、製造方法が多岐に渡りますが、酒税法上は以下の2種類に整理されています。

・「その他の醸造酒(発泡性)」: 原料に麦芽を使用しないもの
・「リキュール(発泡性)」: 発泡酒にスピリッツ(大麦または小麦を原料の一部としたもの)を加えたもの

 現行の酒税は2006年5月に改正された酒税法。
 そこで定められた酒税は350ml缶換算で以下の通りです。(概算)

 ビール                77円
 発泡酒(麦芽比率25%未満)  47円
 その他の発泡性酒類       28円
 「ビール」と「第3のビール」の酒税差は49円

 「ビール」と「第3のビール」の価格差は、そのほとんどが酒税の差です。
 決して「第3のビール」の原料が安いとか、製造で手抜きしているわけではありません。
 「第3のビール」の方が高い技術力が必要でしょうし、原料も高価格のものが多いと思います。
 
 第三のビールはビールではありませんが、ビールになるのか?それな酎ハイとかも同じです。
 さて、ビールの税制は庶民の楽しみを奪うべく、変えられるのか、注目しておかないといけません。
 上がったら、飲むの減らしますけど。


MMC太陽熱温水器
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 入水温度   20℃
 温水器     87℃ 温度差67℃

 太陽光発電
 発電量17.0W ピーク2.56KW
6月20日(金)
晴後曇
最高気温(℃)[前日差]  30℃[+1]最低気温(℃)[前日差] 20℃[+2]
降水確率(%)   0    0     10  20
時間帯(時) 0-6 6-12 12-18 18-24

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